とらドラ！１０

とらドラ10! (電撃文庫)

二人手を取って走り出した竜児と大河
お互いの想いをぶつけ合って認め合って
自分たちが反発した大人達に向き合って
怒濤の展開のラブコメ最終巻！

というわけで終わりですよとらドラ
これで終わりかあ……と思ってなかなか手を出していなかったのですが
あまりにも暇になったので読んでみました！

以下、全力でネタバレあり

大河がデレた！とか大河可愛いな！とか
まあ、そっちの感想よりも先に、
亜美がねえ……良い子でねえ……

「……タイガーは、あたしにも、また合いたいって思うかな……？」

「あたしはタイガーにまた合いたいっ！　あたしはタイガーが帰ってくるとき、ちゃんとここにいたいっ！　あたしは、美乃梨ちゃんともっと仲良くしたいっ！　あたしは高須くんとも、ちゃんと仲直りしたいっ！　……絶好なんてやだよ！ ずっと友達でいたい！　みんなと一緒が楽しい、みんなと一緒がいいよ、あたしは、みんなが好きだよ……！」

自分が始めて楽しく居られた空間で
本当の意味での友人が出来て
それから離れたくなくて、お節介を焼いて
失敗して、喧嘩して
それでも離れたくなくて

そんな亜美の、心からの叫びでした

亜美はここで、やっとみんなの親友になれたのだと思います
やっと本音を出して、泣いて
亜美の物語もこの１０巻でエンディングだと思うと一入ですね
一番好きなキャラだったので、幸せになってほしいものです

エピローグの後で、亜美はどんな表情になるんでしょうか
いつものように憎まれ口を叩くのか
それとも、笑って話しかけるのか
それとも、嬉しさで泣いてしまうのか
それだとしても、幸せそうな光景が思い起こされるので、良い気分です

問答無用で★５ですね
シリアスな空気をぶち壊す序盤はおおい！と思ったものですが
まあ、竹宮ゆゆこなら仕方ねえなあ……と思ってしまうわけで
まあ、それを差し引いてもいいお話でしたし
短編集で今後の話とかでないかな
亜美ちゃんが笑ってタイガーと話をしているシーンをみたいものです