永遠のサボり魔

オーディオとかアイマスとかVTuberとかWEB小説に関する雑記

毎日更新したいので12日扱いで

今日?というか12日を今日として扱いますが
今日はずっと「けいだん」を読み返してました
特に理由もなく、ただ何となく、なんですが……


いやー、やっぱり面白いわ
嫌いになる部分がまるで存在してないってのも珍しい
全要素が大好きです



というわけで語ります

ストーリーとかは以前の感想で好き勝手言ってた気がするので、大好きなキャラについて


盛大にネタバレ含みそうなので、それでもいいという人だけ開いてくださいな
あと、エログロ注意
っていうかR-15指定しておきます
「けいだん」について遠慮無く語っているので

  • 桃谷ミズキについていろいろ

主人公にしてヒロイン
趣味は殺人、大好物は人間のキ○ガイ少女
ナチュラルに狂人ですよねこの子
愛してるほど殺したくなるとか、
イイ感じに殺×愛(キルラブ)でどっかのラノベみたいです


登場人物の中で一番好きなのはこの子ですね
私は王道主人公が好きなのは、昨日の水色の星感想で言ったような気がしますが
この子も王道主人公のそれです
最初は弱く、徐々に強くなっていって、負けや苦難を乗り越えて更に強く、なそれです
ミズキもまさにその通りに主人公なんですが
やってることが主人公のソレじゃない


桃谷ミズキ、というか中身の今宮ミズキの能力は
「食べたものの情報を取り込み、己を強化する」というもの
そして能力の強化・強化した部分の発動にはエネルギーが必要で、
そのエネルギーを得るためには死語数分以内の死体を食べなくてはならない
それも犬や猫などの動物ではなく、人間のほうが良い。というか人間がいい


これでミズキが食人を躊躇するようなキャラなら物語がどれだけ変わってたことか
だって、躊躇するどころか喜んで食べるんですよこの子
さらっと「で、人食べて良いわけ?」とか言ってますしね
お気に入りの18話から台詞を一つ抜粋

「悪いけど皆さん。今日は皆さんの命日です。意味がわからない人はご愁傷様。万が一分かる人もご愁傷様。
 まぁこれは過剰防衛ってことになるんでしょうね。でも、本人にもう復讐できないからって幼い女の子を襲うのは良くない。ですので私が食べちゃいますね」

入院していたミズキのために、ミユウが己を襲ってきた人たちを捕まえて軟禁していたのをミズキが見たときの台詞です
人間を食べるという禁忌的な行為を日常のように行うミズキならではの台詞ですね
イイ感じに狂ってやがります


さて、このミズキは偏執的な殺人狂でもあります
恐怖を味合わせて、苦しませて殺すのが好きで
殺人を行うときは人が変わったように残虐的な嗜好になってます
18話の7ではその片鱗が伺えます
散々楽しんで殺して、そして死体を食べる
元々殺人狂の気があったミズキには、実に似合った能力ですね


ミズキが常人とはかけ離れた狂人であるもう一つの理由は
愛するほど殺したくなる、というものでしょうか
22話の2でソレが明らかになるのですが
私がミズキを好きになった最大の理由もここのシーンかもしれません

「好き」


 硬く握りしめた右拳でキモデブの左頬を殴る。
 
 
「大好き」


 中指を半分立てた左拳で右頬を殴る。
 
 
「愛してる」


 両手を組み、鼻目掛けて振り下ろす。潰れるまで何度も何度も、何度も何度も。
 
 
「好き大好き愛してる好き大好き愛してる好き大好き愛してる好き大好き愛してる好き大好き愛してる好き大好き愛してる好き大好き愛してる好き大好き愛してる好き大好き愛してる好き大好き愛してる好き大好き愛してる好き大好き愛してる好き大好き愛してる好き大好き愛してる好き大好き愛してる好き大好き愛してる好き大好き愛してる好き大好き愛してる好き大好き愛してる好き大好き愛してる好き大好き愛してる好き大好き愛してる好き大好き愛してる好き大好き愛してる好き大好き愛してる好き大好き愛してる好き大好き愛してる好き大好き愛してる好き大好き愛してる好き大好き愛してる好き大好き愛してる好き大好き愛してる好き大好き愛してる好き大好き愛してる好き大好き愛してる好き大好き愛してる好き大好き愛してる好き大好き愛してる好き大好き愛してる好き大好き愛してる好き大好き愛してる好き大好き愛してる好き大好き愛してる好き大好き愛してる好き大好き愛してる好き大好き愛してる好き大好き愛してる好き大好き愛してる」

ぞっとしましたね
ミズキは狂っている。どうしようもなく、純粋に狂っている

 あぁ愛おしい。愛している。……最高すぎる。言葉では言い表せないほどに感情が昂る。
 
 もう、ダメだ。
 
 愛しすぎている。これ以上、耐えられない。
 
 愛している。愛しすぎている。だから、―――……殺そう。


愛を実感した瞬間、相手を蹴り倒し、馬乗りになって愛を囁きながら殴り殺しています
この後の話で描かれているのですが、
ミズキはこの時、心の底から幸福だったのでしょう
心の底から愛した相手にその愛を返すことができたのですから
紅玉いづきの「冬蟷螂」では「愛した者を食べる」という物語が描かれています
ここのシーンをみて、私は「冬蟷螂」を思い出したんです
方向性は真逆ながらも、どちらも純粋な愛なのですから


ミズキの魅力はその残虐さや残忍さだけではありません
彼女は何だかんだ言って優しい子だと思うのです
ミユウに対しては、初めは打算の付き合いだったのでしょうが、今では愛情を持っているように感じます
コトハに対しては、何の打算もなく気軽に友達だと言ってのけてます
雌豚先輩に対しては……何だかんだ言って楽しそうな気も感じます
どちらが本性か、と思ってもどちらも、なんでしょうね
狂気も捻じれに捻じくれまくって正道に戻ってるんでしょうか
いえ、戻ってないですね。だからこそナチュラルに狂ってる、という感想がでたわけですが


何にしても、この異端の王道主人公であるミズキは私が大好きなキャラクターです
久しぶりに愛着を感じたキャラクターでした
今後の活躍に期待です