彼の名はドラキュラ 〜ルーマニア戦記〜

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欧州旅行をしていたら、タクシーの運転手に拉致され、殺された。
そして、目が覚めたら……俺は、彼の串刺し公、ヴラド・ツェペシュになっていた。

ファンタジーではなく、史実物
歴史オタの青年が、小国ワラキアの大公となり、あらたに紡がれる歴史
王道。王が歩む道。王が造る道。王と成る道。

完結している作品なので、一気に読みふけってしまいました。
まさに王道。期待を裏切らない展開に手に汗握ってはらはらどきどきしていました
盛り上げるべき所をしっかりと盛り上げ、その盛り上がりを無駄にしない、巧みな演出
非常に楽しませて頂きました。
この作品は心にとどめておこうと思います

一つ難点を申し上げるならば、視点移動が多すぎて多少混乱してしまうことでしょうか
「今は誰の視点なのか」というのがわかりにくい箇所が何点かあったので、それが少し残念でした
「あえて分からないようにする」という意図はなかったようですしね

しかし、それを差し引いても、間違いなく良作と言えるレベルです
興味のある人は読んでみて下さい

ああ、この作品は正しく王道なので、守られるべきヒロインもしっかりと登場しますよ
割と中盤ですけどね。いいキャラしてました
しかし、私は思うんだ
「ロリコン」はロリータという名前の少女を愛したが故に、付けられたものであるはず
ならば、「ドラコン」ではなく「シエコン」ではないのか！
……語呂か。語呂なのか！
でも、ドラキュラコンプレックスは流石にないだろう、と思うわけで
ま、どうでもいいですよねー